笑いがみんなを変えていく

発達障害の子達は

相手の気持ちがわからなかったり、空気を読むということが不得意なので

悪気は無いのだけれども、不適切な事を言ってしまうことで

周りの子達とトラブルになるということが良くあります。

特に、その内容が性的な話や犯罪や事件などの話など、

周りがギョッとしてしまうような内容だったりすると

周りもどうすれば良いかわからず困ってしまい

とにかく止めさせなければとなり関係がどんどん悪化し、

そこに居られなくなってしまうということがあります。

すごくわかりにくいのですがそういう子達って周りからみると

言いたいことを言っているし全く人の話を聞いていないようにみえるので

好き勝手やっていて悩んでいないように思われてしまいがちですが

理解されなかったり、叱られたりして

けっこう傷ついていたりするのですよね。

だから、自分の事をダメだと思っていることが多く、

それを認めたくない気持ちもあるので情緒的に不安定になり

色々なことをやっちゃったりするのです。

そんな子に対して、こちらが頭ごなしにギョッとするような話を

否定してしまうと関係が築けないですし、

かといって何でもかんでも受け入れてしまうと、これで良いんだと思ってしまい

同じ繰り返しを今後も続けていってしまうので

その子を受け入れつつ、自分のやっていることはどういうことで

周りからどう見えるのかを上手に気づかせていく事をしていきます。


私の場合は、その子の話にツッコミを入れながら笑いに変えていくのですが

ツッコミってすごいのですよ。

ツッコミを入れるということは

その子のギョッとするような話や認知の歪みや考え方のズレを

問題だとか、間違っているとか否定するのではなく

面白さに変えつつ、指摘しているのですよね。

また、ズレを意識させるということは

(笑われないようにするには)どうしたら良いのか?とか

周りはどう捉えたり、感じるのか?ということを暗に教えているのです。


まあ、実際本人はこの人と話をしていると面白いぐらいしか感じていないと思うけど

そんな感じでツッコミ入れられ、ゲラゲラ笑いながら過ごしていると

前向きになってきたり、こちらのことを考えてくれるようになってくるのですよね。

また、その子とのボケとツッコミのやり取りを先生や保護者にお話をすると、

その子に対するイメージが変わってきて

問題と思われていたものが問題から課題と捉えてくれたり

その子自身に面白さや愛らしさも感じてくれるようになってくれるのです。

そうやって笑い使って周りを巻き込みながら

みんなで協力しながらその子を見ていくと

その子を中心にみんなが変わっていくのですよね。

人間関係に必要なことは芝刈りハサミに教わった

最近、7~8年近く使っていた庭の芝生を刈るハサミが


ついにダメになってしまったので新しく買いました。


これでサクサク切れると思ったのですが


先日この新しいハサミで草を刈っていたら


どうもサクサク切れず、


新しいのにこのハサミ不良品なの?(ウキッー!)となり


ショック受けていたのですよ。


ただ、また新しく買うのも嫌ですし(ケチですごめんなさい)


とりあえずこれで出来るところまでやろうと別の日に草を刈っていたら


あらら?なんかサクサク刈れるのです。


これってハサミそのものは変わっていないので


ハサミの問題じゃなくて私のやり方や扱い方の問題なのですよね。

(またやっちゃいました、ごめんなさいm(_ _)m)


結局、なぜサクサク刈れるようになったのか?というと


最初の時は、新しいのでサクサク刈れるはずだと思い込み


すごい勢いで力任せにやっていたのですが


そうすると力で草を押し切るようになり、それで草が曲がって刃の部分からずれてしまい


切断できない草が増えていたのです。


ところが余計な力を抜いて素直にハサミを使うと、草が曲がらないのでサクサク切れたということなのです。


要するに、自分がこのハサミのこと(特徴や性能)を全く見ないで


自分の思い込みを実現させようとしているから、空回りしているだけなのですよね。


それでよくやってしまうのは


自分の思い通りにならないから、また違うハサミを買ってきて(全部ハサミのせいにして)


でも自分が変わっていないからまた上手に出来ず、このハサミもダメだとなり


自分の思い通りにしてくれる理想のハサミを永遠に探し続ける事になるのです。
(あぶないあぶない~理想のハサミを探す旅に出ちゃうところだったわ。)


でもこれって道具と私との関係でしたが、これは人との関係でも同じなのですよね。


相手のことを見ないで(相手が出来ることや出来ないこと、得意なことや不得意なこと、相手の状況や気持ちなど)


自分の思いや都合ばかりを優先したり実現しようとすると、空回りしていくのですよね。


そして、思い通りにならないのは相手のせいとしてしまうと、


完璧に思い通りにしてあげられる人なんていないので


最終的に誰からも相手にされなくなり、孤立してしまうのですよね。


では反対に相手に全て合わせてあげればよいのか?となりますが、


相手の合わせすぎると、相手は何でもやってもらえるので無理してやる必要がないと感じ


能力を使わなくなってしまうのですよね。


また、自分も相手に合わせてあげることだけに自分の能力を使ってしまい、


本来の目的を達成するためにお互いに能力を使えなくなり


これも空回りしていくのですよね。


結局は、自分だけがよくても、相手だけがよくてもダメなのですよね。


たかが芝刈りハサミの使い方ですが、


道具との関係からも人間関係に必要なことを教えてもらえるのですよね。

悩んでいる時の苦しみってどこからやってくるの?


私も含めてみんなそうなのですが、悩んでいる時ってストレスを感じたり、

胃がチクチクしたり、胸が重い感じがしたり、不快だったり苦しいじゃないですか?

だから、この苦しい感覚を何とかしたいからいろいろ考えたり、自分なりにやってみたり、人に相談したりするのですが、

いろいろな人達の悩みを聴きながら整理していくと、悩みと苦しみの関係ってとっても不思議なのですよ!

今回はこの悩みと苦しみの関係についてお話していこうと思います。

いろいろな人達の悩みを「悩みと苦しみ」という視点から整理していくと大きく分けて2つに分けられ、

(1)
その悩みの原因となる出来事は過去に起こった事で、再び同じことが起こるのではないかという
未来や想像上の不安で悩んでいる。確認していくと今は起こっていなかったり、起こったとしても
それに対処できていてその事で現実的な問題は起こっていない。

でも本人は現在進行系で起こっている大きな問題だと思っており苦しんでいる。
     
(2)
その悩みの原因となる出来事が家庭や職場などで現在進行系で起こっている。これに対して
どうして良いかわからず悩んでいる。少なくとも相談している時は眼の前では何も起こっていないのに
話をしながら実際に苦しみを感じている。

(1)は、悩みそのものが解決され問題はないのに苦しんでおり、
(2)は現在進行系で起こっているけど、相談しに来ている時は眼の前でその人を直接的に苦しめるような事は
なにも起こっていないのに、苦しみをリアルに感じている。

これは何を意味しているかというと、目の前で起こっている現実とは全く関係なく苦しんでいるということです。

という事は直接的に物理的に痛めつけられたり、罵声を浴びさせられることによる苦しみとは別で、
この苦しみは頭の中で自分で作り出しているということです。

逆に言えば私たちには想像で苦しみを作り出す力があるってことなのですよね。

想像で苦しみを作り出せるということは、想像には物理的・時間的制約がないので
いつでもどこでも永遠にでも苦しみ続けられるのです。

これってすごい能力でしょ?何も起こっていないのに悩み続けられるってすごい能力なのですよ。

また、このような仕組みからどうしても悩んでいる時って、
いつでもどこにいてもずっと脅かされている(危険のように)に感じてしまうのですが

目の前で起こっている事とは全く関係なく苦しんでいるということは、「心は今ここにあらずの状態」なのですが

もし目の前で本当に危険なことが起こっていたら、「心は今ここにあらずの状態」では対処できません。
眼の前で本当に危険な事が起こっていたら悩んでいられないのです。

つまり悩んでいる時って少なくとも「心は今ここにあらずの状態」でも大丈夫な状態なのです。


「あなたが今悩んでいることは、今眼の前で起こっていますか?」

今、目の前で起こっていないのであれば、力を抜いてみましょう。

実際に眼の前で起こっていることなのか?自分の頭の中で作っていることなのか?
それが区別できるだけでも変わってきますよ。

生きる力ってなに?

この数年、子供たちと関わる現場にいてすごく思うのは

日常生活では

例えば、ネットやスマホなどのおかげで、

いつでもどこでも居ながらにして出来ることが増え、

昔に比べたらどんどん便利で快適になってきているのですが。


その反面、ニュースなどをみていると

異常気象による甚大な被害が起こっていたり

隣国が発射したミサイルが日本の上空を通過したり

かつては誰もが羨む安定した職だと言われていた職業が衰退したり

などなど


これまでの価値観や常識が通用しない事がどんどん起こっていて

昔だったら勉強が出来れば大丈夫とか、大きな会社に入れば一生安心

なんて言えたかもしれないけど、今はそんなこと全く言えないですからね。


こんな変化の激しい何が起こるかわからない時代だからこそ、

これからの時代を生きていく子供たちにはますます

「生きる力」を身につける事が大切だよなあって思うのですよ。


という事を、最近ある子にこの話をしたら


「生きる力ってなに?」というするどい質問をされΣ(゚д゚|||)ヒイイ


あれ?自分自身もよくわかっていないじゃんという事に気づいちゃったのですよ。


これをきっかけにあらためて生きる力について調べてみると

面白い研究している先生たちがいて


例えば、

東北大学の准教授 杉浦先生の研究チームは

平成23年の東日本大震災の被災者1,400名のアンケートから

災害を生き抜くために有利な個人・性格・習慣などを明らかにし

「8つの生きる力」としてまとめたそうです。

その内容は

1, 人をまとめる力(リーダーシップ)、


2, 問題に対応する力(問題解決)、


3, 人を思いやる力(愛他性)、


4, 信念を貫く力(頑固さ)、


5, きちんと生活する力(エチケット)、


6, 気持ちを整える力(感情制御)、


7, 人生を意味付ける力(自己超越)、


8, 生活を充実させる力(能動的健康)


これらの力の多くが実際に、

危機回避・困難克服の経験と統計的に有意に相関していたそうです。


これって学者さんたちが頭で考えた理想や理屈ではなくて

大震災という現実の危機的状況の中で様々な困難を乗り越え

生き残った人たちから明らかにしたものなので説得力があるのだけど


これだと説明力が足りない私には

子どもにわかるように説明できないので

私の勝手な解釈でざっくり整理していくと


5の「きちんと生活する力」
8の「生活を充実させる力」

=身体の健康を保つことですよね。


また、
6の「気持ちを整える力」
7の「人生を意味づける力」(意味がある=希望を持つ)、
4の「信念を貫く力」というのは

自分の気持ちをコントロールして、自分のやっている事や人生に意味(希望)を見出して、
諦めない心を持つ
=意味を見出し、目標と計画を立ててそれに向かってあきらめずにやっていく

これって実は大変な状況でも心のバランスを保つことなんですよね。

そして
1の「人をまとめる力」
2の「問題に対する対応力」
3の人を「思いやる力」は

他の人と協力しながらやっていく力です。
=集団活動

つまり、「生きる力」って
身体と心の健康を保ち、人と協力していく力ということなのですが

考えてみるとこれって実は家庭や学校や地域でこういう力を身につける経験を

私たちはしているのですよね。

例えば学校でしたら

毎日、学校へ行くと規則正しい生活をすることになりますし、

部活や体育で身体を動かします。これって身体の健康を保つ事ですよね。

またテスト勉強や部活なども目標と計画を立て、遊びたい気持ちをコントロールして

勉強したり、練習していますので、ある意味心の訓練にもなっているのです。
(まあやる意味を見いだせない子もいますが・・・)

また学校生活そのものが集団活動なので人と協力して活動をする練習にもなっているのです。

生活の中で経験する基本的なことが生きる力になっているのですよね。

まあ、親も学校も地域も完璧ではないので理想通りにはいかない所もあるでしょうが

子供たちの生きる力を身につけるという視点で家庭や学校、地域が協力していけたらいいんじゃないかな。



論文
2015、杉浦、今村、邑本 
災害時の8つの「生きる力」を特定 
-東日本大震災の被災者 1,400 人のアンケートから-


プロフィール

若林宏行

Author:若林宏行
日々、様々な悩みや問題を抱えている大人の人たちや子供たちと関わる中で、気づかせていただいたことや私自身が感じた「忘れてしまっている大切なこと」をつづっていくブログです。

主に子育てや家族の問題、人間関係や仕事の問題、引きこもりや発達障害、心の問題などを中心に載せていきます。

プロフィール詳細
→ 若林 宏行
※「21世紀共育ラボ」サイトへ移動します。

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